ギマランイスの次の目的地はスペインのセビリアでした。
ポルト空港からTAPポルトガル航空で、リスボンを経由してセビリアに行く予定だったのですが、なんと予約したはずの航空券が買えていなかったのです。
急遽ライアンエアーのマドリード行きの航空券を買い、マドリードからスペイン国鉄Renfeでセビリアに行くことにしました。
そんなトラブルについてお伝えします。
予約がない!
ポルトのOPOホテルを午前4時前に出て、4時ころにはポルト空港に着きました。ここまではとても順調で、空港に行くのに便利なOPOホテルにしてよかった、と思っていました(OPOホテルの記事はこちら)。
マドリード行きの便は午前5時半発です。まだTAPポルトガル航空のカウンターは開いていませんでしたが、すでに何人か並んでいましたので、私たちも並びます。
その後間もなくカウンターが開き、私たちの番になったところで、カウンターのスタッフに予約番号が記載されたEメールとパスポートを渡しました。
でも、何だかスッタフの様子がおかしいのです。手続きが進んでいないような。
「何だろう?」と思っていると、「あなたたちのフライトの予約がない。」と言われたのです。
えーーー!!!そんなはずは!!!きちんとクレジットカードで支払ったはずだし、メールを見ても「Comfirmed」になっているし、事前に座席指定もできたのにどうして??
カウンターのスタッフは、事務所かどこかに電話をして再度確認してくれましたが、やはりこの予約番号のチケットはないとのことでした。
リスボンからセビリア行きの飛行機は、午後に1便か2便ありましたが、どうしてもこの便に乗りたかったので、カウンターのスタッフに「どうしたらいいですか?」と聞いてみました。
スタッフは、「後ろにあるポルトガル航空のチケットオフィスでチケットを買って」、と。
でもチケットオフィスはまだ閉まっています。
私が「何時に開きますか?」と聞くと
スタッフ「6時です。」
私「・・・」5時半の便には間に合わないじゃないですか。
でも、スタッフもどうしようもないですよね。
ライアンエアーでマドリードへ
次のリスボン行きのチケットを買おうと思い、とりあえず、カウンターから離れ、ポルトガル航空のカウンターが開くのをベンチで座って待つことにしました。
5時半の便を逃すことになり、セビリアはそもそも2泊しかしないので、滞在が短くなるなぁとか、空席がなかったらどうしようとか色々考えながら、出発便の一覧が載っているスクリーンを見ていると、午前6時30分発のライアンエアーのマドリード行きが目に止まりました。
「ああそうか、マドリードまで行って、そこから電車で行くほうが、リスボン経由よりも早く着くよね。マドリードからセビリア行きの電車は本数が多いはずだし。」と思い、ライアンエアーのチケット販売カウンターを探すとすぐ近くにあり、すでに開いていました。
でも離陸まであと30分くらいしかありません。
カウンターに行って、「まだ6時30分発のマドリード行きの便のチケット買えますか?」と聞くと、「大丈夫。だけど急がなくては。」とのこと。
ちなみにスタッフは映画俳優みたいなイケメンの男性でした!
住所、名前、Eメールアドレス、パスポート番号などを伝えて、スタッフが入力している間に、私は椅子に座っている母と娘を呼びに行きます。
母と娘を連れて戻ると、スタッフがカウンターから出てきていて、走るジェスチャー付きで「急いで!!」と。
急いで支払いを済ませると、スタッフがチェックインカウンターまで走って連れて行ってくれました。
今度はチェックインカウンターの男性が、預ける荷物や、座席指定の手続きを急いでやってくれます。
スタッフのほうが焦っている感じでした。
やっとチェックインが終わったときには、イケメン男性のスタッフとチェックインカウンターのスタッフがハイタッチ!
え?なんのハイタッチ?と思いつつ、「よい旅をね!」と言ってくれたイケメンスタッフに「ありがとう!」お礼を言って荷物検査場に急ぎます。
荷物検査を終え、走って搭乗口に行くと、私たちがほぼ最後の乗客だったものの、何名か一緒で少し安心しました。
飛行機には地上から階段で上がるのですが、そこにはまだ行列ができていました。
座席は私と娘は隣同士でしたが、母の座席は離れていました。でも飛行時間はたった1時間ですし、ほぼ満席だったので、乗れただけ助かりました。
ポルトとギマランイスのみでしたが、楽しかったポルトガルとお別れです。
マドリードからセビリアへ
定刻どおり8時45分ころにマドリード・バラハス空港に到着し、空港からセビリア行きの電車が出るアトーチャ駅までバスで移動します。
エクスプレス・エアロプルトという空港とアトーチャ駅を結ぶ24時間運行のバスを利用しました。
深夜以外は15分から20分間隔で運行していて、空港からアトーチャ駅までの所要時間は30分から40分です。
料金は1人5ユーロで運転手さんからチケットを買いました。
大きなスーツケースもでも車内に持ち込めました。
バスは結構混んでいました。
セビリアの後の目的地がマドリードだったのに、予想外に先にマドリードに来てしまったのですが、バスから美しいマドリードの眺めを見るのは楽しかったです。
9時半ころにアトーチャ駅に着き、スペイン高速鉄道Renfeの自動発券機でアトーチャ駅10時半発セビリア行きのチケットを購入しました。
AVEのPrefernteで1人131.7ユーロ、3人で395.1ユーロでした。
Preferenteは新幹線のグリーン席に食事サービスが付いた感じです。
座席も広く、食事や新聞のサービスがあり、その日は朝早くからばたばたしてしまったので、セビリアまでの約2時間半は本当にゆっくりできました。
Renfeのチケットは、事前に予約すれば、もっと安く買うことができるのですが、今回は仕方ありません。
12時半にセビリア サンタフスタ駅に着きましたた。
駅構内で携帯のSIMカードを買い、お店の人に設定をしてもらいました。ポルトガルでは3日間だったので、SIMカードは買っていませんでした。
ホテルには、駅からタクシーに乗って行きました。
予定より少し遅れましたが、お昼すぎにセビリアに着くことができて、午後から観光できたので、本当に安心しました。
オンラインチェックインしていれば・・・
なぜポルトガル航空のチケットが購入できていなかったのか、結局問い合わせなかったので分かりませんが、クレジットカードの支払いがうまくいかなかったのだと思います。支払いができなかった旨のメールも来なかったのですが。
クレジットカードで支払いをして、メールに「Comfirmed」と書いてあったこと、その後座席の指定も問題なくでき、確認のメールも来ていたことから、チケットが買えていないなんて思いもしませんでした。
ちなみに、私はだいたい搭乗前にオンラインチェックインをするのですが、今回はしていませんでした。
なぜなら、前日ポルト空港近くのホテルに着いたのが午後8時半ころ、それから夕食を食べて、部屋に戻ったのが午後10時ころでした。
そして次の日は午前4時前にホテルを出るため午前3時ころには起きなければならないので、早く休みたかったですし、座席指定もすでに済んでいたのでオンラインチェックインするまでもないかな、と思ったのです。
もし、オンラインチェックインをしようとしていれば、航空券が購入できていないことに事前に気がつくことができたはずでした。
ライアンエアーについて
今回私が利用したライアンエアーは、ヨーロッパの大手格安航空会社です。私は今回が初めての利用でした。
今回支払ったポルト・マドリード間のチケット代は、3人分で約480ユーロでした。
今、ライアンエアーのホームページでポルト発マドリード行きの航空券の値段を調べてみると
♦︎一番安い料金(Standard Fare)
1人36.70ユーロ。
- オプションは何もなし。
大人1人が5.1ユーロを支払って座席指定をすると、12歳以下の子どもの座席指定が無料でできます。一番安い座席指定料金が3.74ユーロなので、2人分の座席指定料金(3.74ユーロ×2人)より少し安くなります。1番安い席の座席指定をした場合、大人2人、子ども1人で119.88ユーロになります。
ファミリープラスという、預け入れ荷物20キロ×2個、手荷物1人2個、1座席分の座席指定料が込み(1座席の座席指定料は元々込み、子どもの座席指定料は無料)のプランにすると、大人2人子ども1人の合計が167.77ユーロになります。
♦︎次に安い料金(Plus)
1人63.90ユーロ、3人分191.71ユーロ
オプション
- 60日前からのチェックイン
- 20キロの預け入れ荷物、
- 2個の機内持ち込み手荷物(ハンドバッグなどの小さいバッグ1個(35cm x 20cm x 20cmを超えないもの)とキャリーバッグ1個(55cm x 40cm x 20cmかつ10キロを超えないもの。詳しくはこちら。)
- 座席指定
♦︎一番高い料金(Flexi Plus)
1人146.85ユーロ、3人分で440.55ユーロ。
Plusのオプションに加え
- 予約変更可
- 空港での搭乗手続き
- 保安検査優先レーン使用
私たちが乗ったときとは、オプションの内容が少し変更されていますが、私たちはこの1番高い航空券を買ったことになります。
私たちは預け入れしなければいけないスーツケースがあり、座席指定もしたいので、事前に航空券を購入していたとすれば、Plusのプランにしていました。
とすると、1番高い料金との差額は、約290ユーロとなり、約4万円を余分に支払ったことになります。
ちなみにオンラインチェックインをしていても、日本人などEU市民以外が国外に出る場合は、ライアンエアーのカウンターでビザチェックというものを受けてスタンプをもらわなければならないらしいのです。
私はこのときはビザチェックがあることも知らなかったのですが、これもチケットを買うときにスタッフがやっていてくれたようです。
ライアンエアーの評判は様々なようですが、時間がないにもかかわらず急いで発券してくれたスタッフに対応などはよかったですし、割と満足しています。
それにポルト・マドリード間は飛行機で約1時間と短いですから、最初からこのルートでも良かったかもしれません。
まとめ
こんなことはほとんどないとは思いますが、オンラインチェックインをしないときに限ってこんなことが起こるんだな、と思いました。
ライアンエアーの航空券代約480ユーロ、Renfeのチケット代約395ユーロで合計約875ユーロ。
TAPポルトガル航空のポルト→リスボン→セビリアの航空券は3人で663.37ユーロ。
約212ユーロの余分な出費となってしまいました。
TAPポルトガル航空にも乗ってみたかったので残念ですが、初めてライアンエアーに乗ることができ、予定より少し遅れただけでセビリアに着いたので、よしとすることにします。