トルコ国内のテロについては、最近は聞かなくなったものの、トルコの現在の治安はどうなのかな、と若干不安に思っていました。また、私たちが行く直前にトルコリラが暴落するという出来事がありました。
日本のニュースではトルコの緊迫した様子を伝えていましたし、成田空港の両替所ではトルコリラの扱いを中止しているところもありました。
現地で両替できるか分からなかったので、成田空港で1万円分だけリラに両替しましたが、1トルコリラが40円でした。その時は1トルコリラが16円くらいまで下がっていたので、かなりレートが悪いです。
でも実際はイスタンブールの両替所では問題なく両替をすることができましたし、ATMでキャッシングもできました。
出発前は若干の不安をかかえていましたが、観光中は特に不安を感じることはありませんでした。
今回、2泊3日で私が娘と観光した場所のうち、1日目に回ったところをお伝えします。
ホテルにチェックイン
アテネからの飛行機が約1時間遅れました。遅れた理由は、アテネを出発する直前に、若い女性がアテネに行きたくないと泣き出し、彼女と彼女が預けた荷物を降ろすのに時間がかかったからです。機長さんも出てきてキャビンアテンダントの方々と一緒に女性をなだめていました。どうしたのだろう?と心配になりましたが理由は分かりませんでした。搭乗した後に降りることができる場合があるんですね。
事前にホテルにお願いして空港にお迎えを頼んでいましたが、私たちが到着したときにはドライバーがまだいませんでした。30分くらい待ったころ、ハイエースよりも大きな車が到着し、乗り込みます。
空港からホテルまでの道中、城壁が見え、気分が高まります。
ホテルはスルタンアフメットにあるこじんまりとしたところにしました。空港からホテルまでは30分くらいで、着いたのはお昼ころでした。
チェックインをして、ホテルに荷物を置いたり着替えたりした後、ホテルの屋上からアヤソフィアやブルーモスクの景色に感動し、その後ホテルの近くで昼食をとりました。そしてその後、アヤソフィアに向かいました。
メフメト3世のお墓
メフメト3世の泉(トプカプ宮殿の門の目の前です)の方からアヤソフィアに行こうとすると、アヤソフィアの裏手あたりに荷物検査をしている入り口があったので、何となく入ってみました。
入場は無料でした。
そこはメフメト3世などのお墓でした。
天井を見上げると、こんな感じです。とても美しかったです。
なお、ここの入り口に女性は髪を覆って肌を出さないように注意書きがあったのですが、私がそれに気がついたのはここを出るときで、他の方も髪や肌を隠していない人も多く、あまりうるさくは言われないようでした。
アヤソフィア
今度こそアヤソフィアへ行きます。トラムが走っている通り側に入り口があります。
イスタンブール内の博物館を回ることができる「ミュージアムパス」を購入しようか迷っていたのですが、並ばなくて済むのなら、と思い購入することにしました。
しかしアヤソフィアはイスタンブールの中で最も人気がある場所といってもいいところです。ミュージアムパスを買う人も、アヤソフィアだけのチケットを買う人も、並ぶ列は同じで、かなり行列ができていました。
左側がチケットを買う人用の列、右側がミュージアムパスを持っている人の入り口です。
20〜30分くらい並んで、ミュージアムパスを購入しました。暑かったので、長く感じました。
なお、チケットブースの横やアヤソフィアの裏手に、チケットの自動販売機があったのですが、使用できないようでした。使用できたら自動販売機でミュージアムパスも買うことができるので、便利だと思うのですけどね。
アヤソフィアの中に入ると、とても壮大で、美しさにびっくり。
写真のままといえばそうなのですが、やはり実際に見ると大きさに圧倒されます。
2階もあり、ぐるっと見ることができます。
ミュージアムパス
ミュージアムパスは、イスタンブール内の主要博物館で、入場のたびにチケットを買う必要なく入れるカードです。
価格
ミュージアムパスは、120時間(5日間)有効で125リラです。ミュージアムパスのホームページによると外貨で支払う場合は27ユーロ、34ドルだそうです。
12歳以下の子どもは博物館の入場は無料なのでミュージアムパスを買う必要はありません。娘は入場するときに、「入場ゲートのバーの下をくぐって」と言われました。
ただし、トプカプ宮殿のハレムは6歳以下のみ無料です。
入場できる博物館
入れるところは以下の通り。ホームページには、これらの場所を4箇所以上訪れる場合は買ったほうがよいと書いてあります。分かるものだけ入場料を書いておきます(2018年8月現在の価格です)。
- アヤソフィア博物館 (40リラ)
- トプカプ宮殿・ハレム (トプカプ宮殿40リラ ハレム25リラ)
- 国立考古学博物館(20リラ)
- アヤイリ二博物館(20リラ)
- トルコ・イスラム美術博物館(25リラ)
- カーリエ博物館(30リラ)
- モザイク博物館(15リラ)
- イスラム科学技術歴史博物館(10リラ)
- ガラタメヴラーナ博物館(10リラ)
- ユルドゥス宮殿
- ルメリヒサール博物館(10リラ)
- フェティエ博物館(5リラ)
購入場所
ミュージアムパスは、こららの場所のチケットカウンターがオンラインで購入します。ただし、オンラインで購入する場合は、トルコ国内の住所にしか郵送されず、かつ配送に1週間時間がかかるそうです。ホテルや滞在場所にお願いできる場合でかつ1週間以上の時間の余裕がある場合のみオンラインで購入することが可能となりそうです。
前に書いたとおり、アヤソフィアは行列ができていたので、できればアヤソフィア以外のあまり行列ができて博物館ところでミュージアムパスを買うのが効率がいいと思います。私が行った中では国立考古学博物館が一番並んでいませんでした。
注意点
注意点としては、人気の地下宮殿はミュージアムパスで行ける場所に含まれていないことと、各所1回ずつのみ入場できるところです。
以上を検討して、購入するかどうかを決めてください。
ボスポラス海峡クルーズ
ホテルのオーナーに、「ボスポラス海峡クルーズがいいよ。15トルコリラで安いよ。」とおすすめされたので、せっかくなので乗船することにしました。
乗船するためにガラタ橋まで行かなければなりません。
アヤソフィアから歩いても行けますが、アヤソフィアを出たときにもうすでに4時半ころだったので、急ごうと思い少し歩いてギュルハネ駅からトラムに乗って行くことにしました。
トラムには何回か乗ると思ったので、イスタンブールカードを買って、家族で使いました。
イスタンブールカードは、改札の近くにある自動改札機で買います。自動改札機には日本語表記もあります。でも日本語表記にするのに手間取ってしまい、近くに学生(?)のボランティアの方に、買い方とチャージの仕方を教えてもらいながら購入しました。
複数人で使うときは、前の人がカードをタッチして入場したら、それを後ろの人に回して後ろの人がまたタッチして入場します。
おすすめされたクルーズ船は、「TURYOL」という会社のクルーズで、チケット売り場と乗船場所は、トラムでエミノニュ駅で降りて、ガラタ橋を越えたところにあります(対岸に渡るのではありません)。
地図で示すと、こちらです。
いくつかブースがあり、どこでチケットを買っていいか分からなかったのですが、「クルーズ?」と聞くとスタッフの方が「あっちだよ」ちチケット売り場を指差して教えてくれました。
なお、あとでガラダ橋の手前(トラムのエミノニュ駅近く)にも別会社ですが同じ15トルコリラでクルース船のチケットを売っているところがありました。こちらのほうがトラムの駅からは近かったですね。
乗船した時間は5時15分、クルーズの時間は約1時間45分でした。
クルーズ船は1階と2階に席があって、1階は屋内の席もあります。だいたい皆さん2階に座り、外側の席から埋まります。私は乗っている途中に少し寒くなったので1階の屋内の席に座ったりしました。1階には売店もありました。
海峡から見るイスタンブールの景色も良いものでした。
1階の売店の方が、船内を歩いてチャイやオレンジジュースなどの飲み物やお菓子を売りにきていて、私もトルコでの初チャイをいただきました。1.5リラでした。
エジプシャンバザール(スパイスバザール)
クルーズから戻り、近くにあるエジプシャンバザールに寄ってみました。ホテルのオーナーによるとグランドバザールよりかは安いのでおすすめとのこと。
スパイスやお茶などがきれいに並んでいましたが、私たちが着いたのが午後7時ころで、バザールが閉まる時間だったので、ざっと1周しただけで出なくてはなりませんでした。
またエミノニュ駅からトラムに乗ってスルタンアフメッド駅まで戻り、夕食を食べてホテルに戻りました。
次回は2日目の観光について書きます。