私たち姉妹の初めての2人だけの海外旅行は、2001年のパリ旅行でした。当時私たちは大学生でした。
それ以前に、家族と一緒に海外旅行をしたことはありましたが、姉妹のみで行ったのはこのときが初めてでした。
2人で行く初めての海外旅行でしたが、航空券のみHISで購入し、ホテルは自分たちで予約しました。
家族で海外旅行に行ったときも、ツアーではなく個人手配だったので、初めからそのスタイルが好きだったのだと思います。
今回はその旅行を振り返ります。
航空券の予約
航空券はHISで探してもらい、キャセイパシフィック航空の航空券を購入しました。香港経由、パリ行きです。
今はインターネットで航空会社のホームページや、エクスペディアなどで簡単に航空券を購入できるので、わざわざHISにお願いすることはなくなりました。
ホテルの予約
ホテルは、当時愛読していたガイドブック「わがまま歩き」に載っていたホテルに、FAXして予約しました。
今となってはFAXを使うなんて信じられないかもしれませんが、当時はEメールがそれほど普及していませんでした。また今ではホテル予約に欠かせないagodaなどのホテル予約サイトもまだ一般的ではありませんでした。
予約したい旨のFAXを送信すると、ホテルからの返信FAXに、「予約できるので、クレジットカードの情報を教えてください。」と書いてありました。
しかし、当時私たちはクレジットカードを持っていなかったので、「クレジットカードは持っていません。現金で払います。」と書いて送り返しました。
その後ホテルから連絡はなかったのですが、今思うとフランスは日本よりもクレジットカード社会ですから、「クレジットカードを持っていない=信用がない」と思われ、予約が完了していなかったのかもしれません。
出発前夜の出来事
初めての姉妹旅が翌日に迫った前夜、2人でテレビを見ていたら、ニューヨークのワールドトレードセンターに飛行機が衝突する映像が流れてきました。
9.11 の同時多発テロでした。
すごい衝撃だったものの、当時はなぜこのような事件が起こったのかよく分からない状況でした。
出発
翌朝成田空港に行ってみると、私たちが乗る予定のキャセイパシフィックの便は、予定通り出発するとのことでした。
でも、それ以外の便は、ほとんどが欠航になっていました。
私たちは出発することにしましたが、今だったらおそらく行かないでしょうし、家族にも止められるでしょう。
東京発香港行き、香港発パリ行き両方とも欠航になることもなく、私たちは無事パリに着きました。
まずはホテルへ
シャルルドゴール空港からは電車で移動してホテルまで行きました。
ホテルはきちんと予約ができていたのか、空室があったためかは分かりませんが、FAXを見せるとチェックインすることができました。
ホテルはサンシュルピス教会近くののマダム通り沿いにありました(今は同じ名前のホテルはないようです)
ホテルは質素でしたがが素敵なプチホテルで、スタッフもとても親切でした。
朝ごはんにクロワッサンとカフェオレまたはショコラショーをいただきながら、あ〜パリに来たなあと思った記憶があります。
ロケーションもサンシュルピス駅が近くで便利ですし、周りの雰囲気もよく、買い物にも便利で、私たちはこのエリアがとても気に入りました。
パリでの過ごし方
日中は、美術館を回ったり、ショッピングをしたり、楽しく過ごしました。
でも、大学生2人だけでの初めての海外旅行で、私たちは言葉もできるとは言い難かったので、安全のために無理はしないことにし、暗くなってからは外に出ないようにしていました。
なので、夕食はほぼホテルで食べました。
残念な気もしましたが、ボンマルシェでお惣菜やデザートを買ってホテルで食べるのも、それはそれで楽しかったです。
危機管理
若い女性の2人旅なので、危険を避けるために、私たちは以下のようなことに気をつけていました。
・常に周りに気を配る。
ちなみに、香港行きの飛行機で隣に座ったマダムが、私が持っていたファスナーがないトートバッグを見て、「口が開いているバッグは危ないから気をつけて」と注意してくれました。そのバッグしか持ってきていなかったので、観光中はスリにあわないように、いつも脇で締めて気をつけていました。
・必要なとき以外にお財布を出さない。
日本に慣れているとついやってしまいますが、誰が狙っているか分からないので油断しないようにしていました。
・高価な物をあからさまに持たない。
パリみたいにお洒落な街に行くと、ついいいものを持ちたくなるのですが、慣れないうちは我慢していました。
・親切そうな人に声を掛けられてもついて行かない。
パリでは、女性だけで歩いていると結構声をかけられたり、誘われたりします。いい人そうな人もいるのですが(どんな人でも最初は優しく声をかけるでしょうね)、言葉が分からないといい人か悪い人か判断できないので、絶対に付いていかないほうがよいです。断りにくいときは、「家族が待っている」とか「今は予定が分からないから後で連絡するので、連絡先を教えて(連絡しませんが)」とか言うと、その場から逃れやすいです。
・暗くなったら出歩かない。
夜の街も素敵なのですが、旅に不慣れなときは出歩きませんでした。
また、英語(またはそれ以外の言葉)を日頃から勉強しておくことも、情報を得るために大事だと感じています。
外務省の旅レジに登録して、いざというときのために日本語の情報が入るようにしておくのもいいですね。
クレジットカードについて
海外旅行の際は、多額の現金を持つのは危ないので、なるべくクレジットカードを持っていくことをおすすめします。
社会人になると持っていない人のほうが珍しいかもしれませんが、学生さんでも発行できるカードがあるので、海外旅行の前に発行しておいたほうが、何かと便利だと思います。
私は1枚持っているだけでまだ海外で利用したことはないですが、VISAなどのプリペイドカードでもよさそうですね。
この旅行のときにクレジットカードを持っていなかた私たちは、結構な金額を現金で持っていったのですが、今思えば危なかったなあと思います。もちろん当時もその意識はあって、随分用心はしていました。
今はもちろんそんなことはせず、手持ちの現金は極力少なくして、なるべくクレジットカードで支払うようにしています。
まとめ
私たちの初めての姉妹旅は、アルバイトの休みの合間に行ったので4泊くらいの短い旅行でした。でもこの旅のおかげで自信がつき、もっと色々なものを見たくなりました。
ただ同時多発テロの直後の旅行だったので、予定どおりに出発して、そして予定通り無事に帰ってこられたのは、幸運だったとしかいいようがありません。
学生のうちは、お盆や年末年始の旅費が高いとき以外にも海外旅行に行けるチャンスがあるので、興味がある方はぜひ行ってほしいです。
一方、現在はいつどこでテロが起こったり危険な目にあったりするか分からないので、常に注意をすることが大事です。決して無理はしないことです。
身の安全を心がけながら、楽しい旅行をしてほしいと思います。