スペイン旅行におすすめの本

私は、旅行に行くときにその土地に関する本(フィクション、ノンフィクションにかかわらず)を読むのが好きです。

また、旅行の後でその土地を思い出しながら読むのも好きです。

スペイン旅行に行く際に、スペイン関係の本を探したところ、私好みの本が見つかり、今でも愛読しているので、今回はそれらの本をご紹介させていただきます。

逢坂剛さんの本

逢坂さんは、ドラマ化された百舌シリーズなど、幅広いジャンルのたくさんの作品を執筆されている作家さんですが、スペインを舞台にした作品も非常に多く、とてもおもしろいです。

スペインの歴史や町並みの描写が詳しく、かつ娯楽性が高いので、旅行に持っていくにはぴったりです。

すっかり逢坂さんのファンになってしまったので、スペイン以外の本も読んでみたいなと思っています。

カディスの赤い星(上)(下)


私は初めてスペインに行くときに、直木賞受賞作であるこちらの作品を読み、そのハードボイルドな逢坂ワールドの魅力にはまりました。

「カディス」とは、スペイン南部にある都市の名前です。

内容は、主人公の男性が、スペインから来日したギター製作者から人探しを依頼されるのですが、それにギターがからみ、また主人公が実際にスペインまで行って問題を解決していくお話です。

イベリアシリーズ

私の1番のお気に入りは、「イベリアの雷鳴」を第1作とするイベリアシリーズです。

第2次世界大戦から大戦後のスペインを主な舞台で、日本人(事情により国籍はペルー)北都昭平とイギリス人のヴァジニア・クレイトンを中心に、実在の人物を交えて話が進みます。

主人公の2人は架空の人物ですが(実在のモデルがいるのかは分かりません)、実在の人物が多数登場し、ほぼ歴史に忠実に物語が進むので、その当時の世界をスペインを中心に見ることができるのが魅力です。

スペイン(特にマドリード)や周辺国の地名がたくさん出てくるので、地名を追うのも楽しいです。

シリーズ最終作の「さらばスペインの日日」を読み終えたときは、もう登場人物に会えないのかと心にぽっかりと穴があいたようでした(笑)。

第2次世界大戦ころのヨーロッパやスパイに興味があるならばとても楽しめると思います。

幻の祭典

1936年にバルセロナで行われる予定だった人民オリンピックにまつわる物語で、1936年とバルセロナオリンピックが開かれた1992年のバルセロナが舞台です。

ベルリンオリンピックが開かれた1936年に、バルセロナでもオリンピックが開かれようとしていたなんて知りませんでした。

1992年のバルセロナオリンピックは、私が生で見た記憶のある一番古い夏季オリンピックで、開会式で矢が放たれて聖火が点灯したのをよく覚えています。

スペイン内戦について知ることができて、ミステリーの要素もあり、とても楽しんで読むことができました。

カルロス・ルイス・サフォンさんの本

カルロス・ルイス・サフォンさんはバルセロナ出身の作家です。

「風の影」を第1作とするシリーズ物が出版されています。4部作とのことで、現在のところ第2作目の「天使のゲーム」、第3作目の「天国の囚人」まで出版されています。

スペインではすでに「天国の囚人」に続く第4作が出ていているようです。早く読みたいですが、日本語版はまだ出版されていないようなので、出版されるのが待ち遠しいです。

風の影(上)(下)

こちらの舞台は、作家の出身地であるバルセロナで、1945年から始まります。

主人公ダニエルが、お父さんに連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で見つけた「風の影」という本に関してお話が進んで行きます。

ダニエルは「風の影」を読んで心を惹かれますが、不思議なことに作者のフリアン・カラックスのことは本に詳しいお父さんも知りません。

謎につつまれたフリアン・カラックスについて知るためにダニエルは行動していくのですが・・・

「風の影」の独特の世界観と魅力的な登場人物がとても印象に残り、読み終えたときは本当にいい作品に出会ったな、と思いました。

私は、実在する、しないにかかわらず、本の中に出てくる場所を訪れるのが好きなのですが、バルセロナでサンタ・エウラリア大聖堂(カテドラル)に行ったときに、主人公ダニエルのピソ(アパート)があるとされている場所(サンタアナ通り)の近くを通っていたことに後で気がつき、もう少し早く読んでいれば!と後悔したものです。

お話に出てくるカフェ「クアトロガッツ(四匹の猫)」もカテドラルの近くに実在します。

天使のゲーム(上)(下)

「天使のゲーム」は時代が遡り、1917年のバルセロナが舞台です。

主人公はダビッド・マルティンという少年です。「風の影」に出てきたセンペーレと息子書店もでてきますが、そこの父子は「風の影」の主人公ダニエルのおじいさんとお父さんです。

「天使のゲーム」は「風の影」に比べて暗く重い印象ですが、センペーレ父子の存在にほっとします。

このお話が今後どのようにつながっていくのかが楽しみです。

天国の囚人

「天国の囚人」の舞台は、1957年のバルセロナで、再び第1作の主人公ダニエルとフェルミンが出てきます。

とても魅力的なキャラクターであるフェルミンの壮絶な過去がだんだんと明らかになっていきます。フェルミンから第2作「天使のゲーム」の主人公ダビッド・マルティンについても語られます。

第4部の作品ではどのようにお話が展開するのでしょうか。

aruco スペイン

旅先の情報は、インターネットでだいたい集められますが、やっぱりガイドブックは持っていくと便利です。

最近は、「地球の歩き方」を買うのは母にまかせて(旅行中に読ませてもらうのですが)、私自身は「aruco」を選ぶことが多いです。

「aruco スペイン」もスペイン旅行に持って行きました。

「aruco」は「地球の歩き方」と同じ出版社が女子向けに出しているガイドブックなので、情報量は十分ですし、女性が知りたい情報もたくさん載っています。

それに軽いのも持ち運びに便利でいいですね。

さいごに

ネタバレになるので、本の中身についてはあまり書きませんでしたが、興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。

これからも、旅行のときに楽しめる本を探していきたいと思います。

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